2017年5月28日日曜日

英語は読み書きが大事?

さて、毎日新聞でこんな記事を見つけた。

「英語は読み書きが大事」
https://mainichi.jp/articles/20170527/ddm/005/070/011000c

 (福岡市博多区)
     2020年度から英語が小学校で教科化される。現在5、6年生の外国語活動を3、4年生に前倒しして歌やゲームを通して英語に親しませ、5、6年生は教科書で授業を行って成績評価するという。
     中学校から文法、訳読中心の英語を習い始めた私は、英語の授業が新鮮で楽しくて興味を持ち、大学では英文学を専攻した。近年の英語教育は会話や聞き取りに力を入れ、外国人教師を採用し授業を行っている学校もある。読書好きの私が今の時代の小学生だったら、きっと英語嫌いになるだろう。大学生になった2人の子供たちも、小学校時代の総合的な学習の時間に行われていた歌やゲーム中心の授業に閉口していた。
     そもそも学校は会話を学ぶ所なのだろうか。日常会話程度ならば人工知能(AI)が肩代わりしてくれる。インターネット時代に必要な英語能力は読み書き能力ではなかろうか。そのために必要な英語教育や、開始時期などについて有識者による議論をお願いしたい。
    ===ここまで===
    毎日新聞の記者が書いたのではなく、読者投稿の内容ではあります。
    まあ、いろんな意見があってもいいし、そう言うのをいろいろと議論していくことは重要だと思います。
    今の時代の「英語教育」って何だろうと思います。そしてそれを踏まえたうえで議論しないといけないかなと。
    例えば、この方は「日常会話程度ならば人工知能(AI)が肩代わりしてくれる。インターネット時代に必要な英語能力は読み書き能力ではなかろうか。」とおっしゃっています。それは事実だと思いますし、実際そうなるでしょう。
    ただ、じゃあ「AIが読み書きをサポートしてくれないの?」と聞かれればどうでしょう。私の答えは、「そりゃしてくれるよね」です。
    例えば、「スマホに日本語で吹き込めば自動的にそれを高い精度で英語にして打ち込んでくれるアプリ」なんて将来出そうじゃないですか? または「AI搭載の眼鏡をして英文を読むと、自動的に日本語になってガラス面に表示される眼鏡」って誰かつくりそうじゃないですか?

    そういうAI時代に必要な英語教育とは何かと考えた時に、私は「文化をベースとした英語を理解する能力」じゃないかと思います。日本語と英語は文法だけじゃなく、話す順番が違います。何を話すかも大事ですし、どう話すかも大事なのです。
    そういったことの理解を育てられる英語教育。それこそが重要で、それは日本語だけを知っているだけでは理解するのが難しいのではないかと思います。
    だから、今後「英語だけを教えている教室」はAIの発達に伴い淘汰されていくと思いますし、存在価値が薄くなっていくでしょう。
    小学生への英文法の教育も、もちろんまずは単純な構造への理解を促すのは大事ですが、それ以上に「何でそういう順番なのかな?」と自然に思え、そしてそれを不思議に思って調べてみる、という活動にまでつなげられるような指導ができればと私個人では考えています。

    なお、この記事のタイトルへの答えは、「読み書きも大事だが聞く話すも重要」です。それができてこそ生でのコミュニケーションができるからです。そしてそれがお互いへの理解にもつながっていく。私はそう思います。

    2017年5月15日月曜日

    小学生が英検を取る際に重要なモノとは?

    小学生に英検を取ってもらう際に最も重要なものは何かと言われれば、私は語彙量だと答えるでしょう。

    正直言って、英検5級であれば、単語の意味さえ知っていれば、何とかなる問題も多いです。逆に単語の意味が分からないと、合格率は極端に下がるでしょう。

    ちなみに、英検を受ける際の参考書としてオススメなのはこの本。



    左側に文法の説明があり、右側のページに問題があります。それこそひとつひとつ分かりやすく学んでもらう為の工夫がしっかりとされています。

    ただ、単語を集中的に覚えるには少しやりにくいかもしれません。

    以前、私が中学生だった頃は、覚えたい単語をひたすらノートに書いて覚えようとしました。でも全然覚えられませんでした。。。

    単語を覚える時に重要なことは、その単語を繰り返し見ることと、覚えていない単語だけを繰り返し学ぶこと。

    すると、それは紙の媒体ではなかなかできません。

    ではどうすれば良いかというと、今はスマホという素晴らしいものがあるので、そのアプリを活用してみましょう。オススメなのは下記のアプリです。

    英検5級 頻出単語 – リスニング試験対応

    こういうアプリを活用して、単語を頭に入れていくと良いでしょう。リスニングの試験対策ができるのもポイントです。

    また、以前もご紹介しましたNHKの基礎英語も使えます。


    この本をしっかりと学ぶことで、参考書がなくても英検を取れる実力を得ることができるでしょう(ただし、試験になれるための問題集はやるべきです)。


    2020年度からは小学校でも英語が始まります。ぜひご家庭での英語力アップにチャレンジしてみて下さい。

    2017年5月12日金曜日

    小学生が英語を覚えるにはどんな順番で勉強するべきか?

    今日の記事のテーマは「小学生が英語を覚えるにはどんな順番で勉強するべきか?」。

    結論から言うと、下記の順序で覚えていくと良いでしょう。

    1) アルファベット
    2) フォニックス
    3) 英単語を100~300程度
    4) 簡単な絵本を読む
    5) 多読および注意して読む

    それぞれ説明していきます。

    まず大事なのは、アルファベット。アルファベットを知らずして英語を覚えることはできません。なぜなら、日本人の小学生が英語を覚えようと思った時、最も効果が高く、取り組みやすいのが洋書の多読だからです。日本にいながら耳で聞いただけで英語を覚えるのは、至難の業。それこそ毎日英語に触れなければほぼ無理でしょう。

    でも、アルファベットを知らずして洋書が読めるかというと、もちろん読めません。ひらがな・カタカナ・漢字を知らずして日本語で書かれた本を読むことができないのと一緒です。


    そして次に大事なのはフォニックス。これ、知らなくてもちゃんと多読中に意識すれば分かるようになります。でも知っていた方が便利であることは間違いありません。



    これを知識として身に付けておくと、格段に英語が読めるようになります。


    次に重要なのは、単語をいくつか知っていること。つまり、フォニックスを英単語で実践しようということです。お勧めなのは、日本にも身近にあるものの英語。あまりないとすぐに忘れますが、身近にあるものは何度も目にしますので、見るたびに英語を思い出せば忘れることはありません。


    フォニックスを知識を使い、カードの裏面で英単語を読む。それをするだけでフォニックスが身になります。

    その土台の上で、簡単な英語で書かれた本を購入し、読む練習をするとよいでしょう。その際はたくさんの本を読むのではなく、一冊の本を繰り返し読む。暗記するくらい読んでみましょう。基本的にはどんな本でもOKです。子どもが好きな本を読ませましょう。

     

    最終的にはより難しく、色々な内容をカバーしているペンギンリーダーズのような本を多読していくことをお勧めいたします。



    読む時の注意点は、フォニックスを意識して読むこと、そして文法を意識して読むことです。多読していくと、あまり文法を知らなくても一貫性があることに気づかされます。そういう気づきを大事にしていくことで、中学生になった時に文法への理解がより高まるでしょう。

    そして、ある程度読むのが苦にならなくなってきたら、意味をイメージしながら読んでみましょう。そうすることで、英語を英語のまま理解できるようになっていきます。


    この方法は大人の方でも活用できるとても有用な英語の覚え方です。大人の場合は読む本の内容を自分の好きなものにしてもかまいません。好きなものがある人ほど、それを英語で読んでいくことで英語力が向上していきます。

    2017年5月11日木曜日

    「子ども英語教材」保護者が選ぶ満足度No.1はこれだ…イード・アワード2017・・・への感想

    こんな記事を見つけました。

    「子ども英語教材」保護者が選ぶ満足度No.1はこれだ…イード・アワード2017

    これ、詳しい順位はリンク先を見て頂きたいのですが、子供の英語学習に興味を持った保護者であればだれもが知っている教材ばかり。

    つまり、お金を掛けて宣伝している会社ばかり。

    ということは、それだけ持っている人が多いということ。

    持っている人が多いから、選ばれる。

    あと、中にはかなり高額な教材もあります。そういう教材を持っている保護者の気持ちを考えると、本当に効果があるかどうかよりも、「自分が高い金を出して買ったものだから効果があるに違いない」と思っている可能性があります。

    どちらにしろ、金を掛けて広告をたくさん出している会社が受賞しているということ。

    そんなアワードに意味ってあるの???


    もちろん、これらの教材がいいとも悪いとも言いません。買ったことないし、使ったことないからどんな内容かすら分かりません。

    でも、世の中には埋もれている良い教材が沢山あるとは思います。どうせ賞をあげるなら、そういう教材を発掘してきてあげればいいのに・・・。


    結局、「子供英語教室」のアワードも似たような感じ(こちらの記事を参照)。

    フランチャイズで、通っている生徒数が多い教室しかラインナップされていない。

    というか、英語教室って、ふたつもみっつも行くわけじゃないから、自分が活かせている教室に一票入れるしかないよねと思う(もちろん教室変えたという人もいるだろうけど)。だって、No.1じゃないところに通わせているなんて、思いたくないはずだから。


    良くチラシなどで「●●賞受賞!」とかあるけど、それも裏を読んでいかないとダメだなと自分の業界を見ていて思いました。

    2017年5月10日水曜日

    「AIの自動翻訳があれば、英語学習は不要になるのか」は面白い質問

    こんにちは。鈴木貴之です。

    こんな記事をネット上で見つけました。

    AIの自動翻訳があれば、英語学習は不要になるのか

    これ、面白い問いかけですね。

    (ちなみに、リンク先はほとんどがソーネクストの事業の話であまり考察らしい考察がありません)

    ちなみに、ソーネクストとはこんな商品をつくっている会社です。

    お世話になっている人もいるかもしれませんね。

    ただ、この中で面白いのは下記の文章。
    ”注目すべきは、「AI翻訳が普及する時代でも、語学学習の需要はなくならない」とソースネクストが考えている点だ。「AIの翻訳を使ってコミュニケーションするうちに、外国語への興味が湧き、自分でも話したくなるのではないか」と松田憲幸社長は予測する。”
    これは確かにその通りかもしれないと思います。

    もちろん、一定の割合で「翻訳機でいいじゃん」という層もいるでしょう。でも、翻訳機は翻訳機。やはり「生で話したい」という人もいることは確かだと思います。ただそれがどの程度なのかについては、実際そうなってみないと分かりませんね。


    では、小学生にとって自動翻訳とはどういうものなのでしょうか?

    私が海外に出て、生活や仕事をして感じたことは、「英語を日本語のように話をしても、相手の人は理解できないことがある」ということでした。

    つまり、日本語を話すような感じでそれを英語に直訳しても、話をしている相手の頭に「?」が浮かんでいる状態になってしまうのです。

    言葉とは言葉そのもの以外に、それぞれの国の考え方、思考様式、文化、そう言ったものが混ざっているのです。

    そして、同じ文法で同じ単語を使って話をしたとしても、その時と場所、イントネーションによって、受け取り手側に全く異なって聞こえるということも英語ではよくあります。

    そういうところを勉強しないで英語だけをうまくなってもちゃんとコミュニケーションができないように、直訳だけを自動翻訳にやってもらっても、うまくいかないのではないだろうかというのが私の考えです。

    特に今の小学生が大人になり、そして英語を使って働くようになる時代においては、そういう言語外のコミュニケーション、理解が重要になってくると私は思います。

    この問題に関しぜひ自分のお子様にとって、どういう影響があるのか考えてみてくださいね。

    2017年5月8日月曜日

    小学生が英語の4技能を伸ばすのに最適な教材

    最近、よく聞かれるのは「小学生が英文法を学ぶのにどのような教材が良いでしょうか?」という質問です。

    小学生と言っても、英語に全く触れたことがなかったり、逆に英語教室・英会話教室に通っていたり、色々な小学生がいます。

    そこで、どんな小学生にとっても効果があり、ちゃんと結果が出る教材と言われれば、私がお勧めするのはこの教材です。



    そう、基礎英語です。ただ、基礎英語には3つのレベルがありますので、どの基礎英語を使えばいいのか、その目安についてお伝えしたいと思います。

    まず上の「基礎英語1」。内容としては中学1年生の内容で、英検で言えば5級。初めの取っ掛かりとして、または5級を目指している小学生は、ここから始めると良いでしょう。

    これを2年くらいしっかりと聞いて、しっかりと対策をすれば英検5級を取ることも難しくないでしょう。




    そして基礎英語2は中学2年生の内容。英検で言えば4級です。過去形や未来形の文法が出てくるので、かなり表現できる幅が広がるようになります。会話が楽しくなるのはこれくらいの実力が付いてきてからですね。

    4級になると単語数が相当増えますし、不規則変化をする過去形も出てきますので、辞書を引けるようになると良いでしょう。国語辞書と基本的な引き方は一緒なので、アルファベットの並びを理解していれば、少し教えるだけで小学生でも十分辞書を引けるようになります。



    その上のレベルは中学3年生向け基礎英語3。このレベルを理解できるようになると、普段の会話であれば十分こなすことができるようになります。


    もし小学生のうちにしっかりと英語を覚えさせたいとご希望の場合は、1~2年で基礎英語1、3~4年で基礎英語2、5~6年で基礎英語3をやらせてみてください。

    中学に行った時の英語への順応力がしっかりとついていることでしょう。

    2017年5月7日日曜日

    自宅でできるアクティブラーニングを活用した小学生向け英文法指導

    最近、アクティブラーニングという言葉が一般的にも浸透してきていると感じています。

    そんな中、こんな記事を発見しました。

    AIに負けない子に育つ! 自宅でできるアクティブラーニングとは

    この記事の中で、家庭でできるアクティブラーニングとして、子供の「なぜ」を受け止め、そのことに対して直接教えるのではなく、一緒に調べたり考えたりすることが大事だと伝えています。


    (この内容を伝えている中学受験専門のプロ個別指導SS-1代表・小川大介さんの著作)

    私自身、運営している英会話教室で子供たちを指導している時、特に小学生高学年クラス以上の生徒さんたちに関しては、「自分で調べること」を重要視しています。

    もちろん最初はできません。そういう時は、「どういうものをどのように使って調べるか?」を教えます。そして自分である程度できる子に関しては、「何をどういう風に使っているか」を見て、それに応じてアドバイスをするようにしています。

    そうすることで、子供たちは大人がいなくても自分で調べられるようになるのです。

    先生の役割は昔は教えることでしたが、今後社会で活躍できる力を子供たちに付けてもらうには、「どうやって自分で学ぶか?」という体験をしてもらうことだと思うようになりました。

    違う言い方をすると、「教えてばかりだと、子供は学ばない」。

    自分で学ぶ力を身に付けるには、それができる環境を整えてあげること。

    今では多くの「知らない」を解決できる手段があります。それをひとつひとつできるように導いていくこと。それが親に求められていることかもしれません。


    追伸 私の運営する教室には幼児の保護者の皆さんからたくさんのお問合せがあります。幼児の時期は英語を始めるには早すぎることも多いのです(年齢が低ければ低いほどその傾向が強いです)。まずは、こういうおもちゃで知育から始めていくというのも選択肢の一つです。